ペルシャ絨毯の代表的な産地10選|ビジャー・タブリーズ・クム・ナイン・カシャーンなど有名産地を解説
ペルシャ絨毯は世界中で高く評価されている手織り絨毯ですが、その魅力の一つがペルシャ絨毯 産地ごとに異なるデザインや織りの特徴です。イランには数多くの絨毯産地があり、それぞれの地域で独自の伝統と技術が受け継がれてきました。
同じペルシャ絨毯でも、ビジャー、タブリーズ、クム、ナイン、カシャーンなど、産地によってデザイン、色使い、素材、織り方が大きく異なります。そのため、ペルシャ絨毯を選ぶときには産地を知ることがとても重要です。
この記事では、ペルシャ絨毯の中でも特に有名な代表的な産地10選を紹介し、それぞれの特徴や魅力について分かりやすく解説します。
ペルシャ絨毯とは
ペルシャ絨毯とは、主にイランで作られる手織りの絨毯のことを指します。歴史は非常に古く、2000年以上前から作られてきたと言われています。
ペルシャ絨毯の特徴は、
・手作業で織られる
・天然素材(ウールやシルク)を使用
・美しい伝統的デザイン
・耐久性が高い
といった点です。
その芸術性の高さから、ペルシャ絨毯は単なるインテリアではなく、芸術品としても世界中で愛されています。
1 ビジャー(Bijar)

ビジャーはイラン北西部にある絨毯産地で、非常に丈夫な絨毯として知られています。ビジャーの絨毯は「鉄の絨毯」と呼ばれることもあり、耐久性の高さで有名です。
この地域では、織る際に糸を強く打ち込む独特の技法が使われます。そのため絨毯は非常に密度が高く、重く、長く使っても形が崩れにくいのが特徴です。
デザインは、マヒ(フィッシュ)デザインやメダリオンデザインが多く、赤やネイビーなど深みのある色がよく使われます。
耐久性が高いため、リビングやダイニングなど人がよく歩く場所にも適しています。
2 タブリーズ(Tabriz)

タブリーズはイラン北西部の大都市で、ペルシャ絨毯の中心地の一つとして知られています。
タブリーズの絨毯はデザインの種類が非常に豊富で、
・メダリオンデザイン
・花柄デザイン
・絵画のようなデザイン
など、さまざまなスタイルがあります。
また、タブリーズは非常に細かい織りでも有名で、シルクやコルクウールを使った高密度の絨毯も多く作られています。
3 クム(Qom)
クムはイラン中部にある宗教都市で、シルク絨毯の産地として世界的に知られています。
クムの絨毯は、非常に細かい織りと美しいデザインが特徴です。多くの絨毯はシルクで作られており、光の当たり方によって色が変わるような美しい輝きがあります。
デザインは、
・メダリオン
・花柄
・庭園デザイン
などが多く、芸術性の高い絨毯としてコレクターにも人気があります。
4 ナイン(Nain)

ナインはイラン中央部の砂漠地帯にある町で、上品で繊細なデザインの絨毯で知られています。
ナイン絨毯の特徴は、
・アイボリーやベージュなど明るい色
・ネイビーとのコントラスト
・細かな花模様
です。
また、ナイン絨毯には6La、9La、12Laなどの品質ランクがあり、数字が小さいほど織りが細かくなります。
5 カシャーン(Kashan)

カシャーンはペルシャ絨毯の歴史の中でも非常に重要な産地です。古くから王宮用の絨毯が作られてきた地域でもあります。
カシャーン絨毯の特徴は、
・クラシックなメダリオンデザイン
・深い赤色
・美しい花柄
です。
伝統的なペルシャ絨毯のイメージに最も近いデザインとも言われています。
6 イスファハン(Isfahan)

イスファハンはイラン中部の歴史ある都市で、非常に美しいペルシャ絨毯が作られることで知られています。
イスファハンの絨毯は、
・非常に細かい織り
・シルクの使用
・芸術的なデザイン
が特徴です。
デザインには、宮殿の天井装飾やモスクの模様をモチーフにしたものも多くあります。

7 シラーズ(Shiraz)
シラーズは南イランの都市で、遊牧民文化が色濃く残る地域です。
この地域では、
・カシュガイ族
・ルリ族
などの遊牧民によるラグが多く作られています。
デザインは自由で素朴なものが多く、幾何学模様や動物モチーフがよく見られます。
8 ギャッベ(Gabbeh)
ギャッベは厳密には産地ではなく、シラーズ周辺の遊牧民が作るラグのスタイルです。
ギャッベの特徴は、
・厚みのあるウール
・シンプルなデザイン
・自然や動物モチーフ
です。
カラフルで温かみのあるデザインが多く、日本でも非常に人気があります。
9 ハマダン(Hamadan)
ハマダンはイラン西部にある古い都市で、多くの村で絨毯が作られています。
そのためハマダン絨毯には多くのバリエーションがありますが、一般的には
・幾何学模様
・深い赤色
・丈夫なウール
といった特徴があります。
10 ヘラティ(Heratiデザイン)
ヘラティはデザイン名としても知られていますが、ペルシャ絨毯で非常に人気のある模様です。
魚の形に見える模様が繰り返されるため、マヒ(魚)デザインとも呼ばれます。
このデザインはビジャーやタブリーズなど多くの産地で織られています。
ペルシャ絨毯の産地を知るメリット
ペルシャ絨毯を選ぶときに産地を知っておくと、次のようなメリットがあります。
・絨毯の特徴が分かる
・好みのデザインを見つけやすい
・品質を判断しやすい
例えば、
丈夫なラグならビジャー
シルク絨毯ならクム
上品なデザインならナイン
といったように、産地によって特徴があります。
まとめ
ペルシャ絨毯には多くの産地があり、それぞれに独自の魅力があります。今回紹介した代表的な産地は次の通りです。
・ビジャー
・タブリーズ
・クム
・ナイン
・カシャーン
・イスファハン
・シラーズ
・ギャッベ
・ハマダン
・ヘラティデザイン
産地ごとの特徴を知ることで、ペルシャ絨毯の奥深さをより楽しむことができます。
手織り絨毯は長く使うほど味わいが増し、暮らしの中で特別な存在になります。ぜひお気に入りの産地の絨毯を見つけてみてください。
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